BMWエンブレム社外品は?

 BMWのプロペラのようなエンブレムは、ダイムラーからBMW社の前身であるラップ・モトーレン・ヴェルケ社に来たフランツ・ヨーゼフ・ポップが1917年に図案化したものだそうです。ポップはエンジニアでありながらファイナンスに長けており、BMW社の資金繰りに貢献し、自らも株主となって実権を握り、ラップ社を創業したカール・フリードリッヒ・ラップを追い出したほどのやり手だったそうです。BMWのエンブレムは、かつてはロゴがゴールドであったものが現在のシルバーに変り、書体が変わったりもしています。ドイツ敗戦後の東西分割時代には東側に赤白ロゴのEMWまであったそうです。最近のエンブレムはロゴ部分が盛り上がって立体的になって重厚感があります。

青と白のBMWのエンブレムは、爽やかでスポーティでありながら歴史が感じられるBMWオーナーの誇りです。表面が剥げやすいのが悩みの種ですが、傷んでしまったら交換すればいいので問題はありません。BMWのエンブレムは純正を買うと7000円くらい、ゴムのスリーブが500円くらいです。ネットで検索すると交換の方法がたくさん紹介されており、自分でもできると思いますが、ボンネットに傷をつけないように丁寧な作業が必要です。

BMWエンブレムa BMWエンブレムb


 このエンブレム、純正の他にもネット通販などで安いものが見つかりますが、これらはどれだけの品質なのか?安価で売られていたものをボンネットに取り付けて試してみましたところ、いろいろとありました。まず、はじめから致命的なのですが、ちゃんと固定できずにエンブレム上下端が浮いてパカパカと動く状態になってしまいました。エンブレムとボンネットの間に2mm圧両面テープを2重に貼ることでパカパカはなくなりました。そして、取り付け後は2週間ほどで黄ばんでしまいました。これ以上のテストは必要ないほどの黄ばみで、かなり残念な外観となってしまったので、ここでテスト終了としました。

 純正と社外品の違いは写真の通りです。社外品は、往年のゴールドロゴかと思うほどの黄ばみ方で、青と白のプロペラもくすんでいます。よく見るとBMWのロゴの書体もぜんぜんちがいます。ここは節約すべきところではありません。やはり、BMWには本物がふさわしいかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です